コラム

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建設業界の新卒採用は今がチャンス!
変革する業界の魅力と将来性

2025.03.31

近年、建設業界の新卒採用は増加傾向にあり、今後もますます注目されることが予想されています。

新卒の若者たちは最新の知識や技術を身につけており、従来のプロセスを見直すきっかけを提供してくれます。
彼らが持つフレッシュな視点が業界の革新を促進していると言えるでしょう。

特に、女性技術者の進出やデジタル技術の導入が進んでおり、従来の「3K(きつい・汚い・危険)」のイメージから「新4K(給料が良い・休暇が取れる・希望が持てる・かっこいい)」へと変わりつつあります。

本記事では、建設業界の新卒採用の現状と未来について詳しく解説し、新卒者にとってのキャリアの可能性を探ります。

建設業界の新卒採用は増加傾向

過去10年で新卒就職者数は1.4倍に増加

文部科学省が行う統計調査である「学校基本調査」によれば、2024年の建設業界への新卒就職者数は約1.73万人に達し、2013年の約1.27万人と比べて1.4倍に増加しました。

この背景には、以下のような要因があります。

特に、デジタル技術の進展により、「建設業=肉体労働中心」というイメージが変わりつつあり、新卒者にとって魅力的なキャリア選択肢となっています。

女性の進出が顕著に

建設業界では、新卒技術者の4人に1人が女性というデータもあり、「建設技術者の新卒就職者数」の推移グラフを見れば分かる通り、10年間で女性技術者の数は2倍以上に増加しています(0.21万人から0.43万人)。

最近は建設業界で活躍する女性は「現場女子」「けんせつ小町」などと呼ばれ、業界全体に活気をもたらす存在になっています。女性の進出が増えた理由は主に次の3つです。

また、国土交通省との連携によって、若年層や女性技術者向けの研修プログラムやイベントも開催されており、業界の魅力を体験できる機会が増えていることが、新卒技術者の入職にも良い影響を与えているといえるでしょう。こうした取り組みにより、建設業界における女性のキャリアパスが広がっています。

「3K」から「新4K」へ – 建設業界のイメージ変革

従来、建設業界は「3K(きつい・汚い・危険)」とネガティブな印象を持たれており、若者から敬遠されがちな業界でした。
そこで、平成27年に当時の国交省大臣と日本経団連が「給料」「休日」「希望」の新3Kを提唱しました。
この動きをさらに加速するため、「かっこいい(きれい)」が加えられ、「新4K」として今後の建設業界が目指すイメージを表すことで、ポジティブな印象へと変わろうとしています。

「新4K」のポイント

  1. 給料が良い:建設業界の平均年収は他業種と比べても高め。資格を取得すればさらに収入アップ!
  2. 休暇が取れる:週休2日制の導入が進み、ワークライフバランスが改善
  3. 希望が持てる:成長産業として安定した需要があり、キャリアアップの道も多様
  4. かっこいい:BIM・AI・ドローンなどの最新技術を活用し、スマートな働き方が可能

「建設業を魅力的な産業にする」という国の意気込みもあり、学生や若手技術者の関心が高まっていることが、建設業界への新卒入職が増えている一因となっています。

デジタル技術と新たな働き方

BIM・AI・リモート施工の導入

近年、建設業界ではデジタル技術の導入が急速に進んでおり、現場作業の効率化や安全性の向上が図られています。特に、新卒の若手技術者が持つ最新のデジタルスキルは、業界全体の変革を加速させる重要な要素となっています。従来の建設業は「現場での経験がすべて」といった風潮が強かったものの、デジタル技術の発展により、知識やスキルの活用範囲が大きく広がりつつあります

① BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)

BIMは、建物の設計から施工、維持管理に至るまで、デジタル上で一元的に管理できるシステムです。
3Dモデルを活用することで、設計ミスの削減、工期の短縮、コスト削減などの効果が期待されています。例えば、施工前の段階でシミュレーションを行うことで、設計変更による手戻りを最小限に抑え、プロジェクトのスムーズな進行を実現できます。
今後、BIMの活用が標準化されることで、新卒技術者も従来とは異なる形で建築プロジェクトに関わる機会が増えるでしょう。

② AI・IoT活用

建設業におけるAIとIoT(モノのインターネット)の導入は、作業の効率化だけでなく、安全管理の強化にも寄与しています。たとえば、AIを活用した建設現場のリスク管理システムでは、リアルタイムで作業員の動きを分析し、事故の危険性を事前に検知することが可能になっています。
また、IoTを活用したセンサー技術により、建材の温度・湿度・振動をモニタリングし、施工の品質管理を向上させる取り組みも進んでいます。
こうした最先端技術の導入により、建設現場の作業環境は大きく変わりつつあります。

③ リモート施工管理

近年、タブレットやクラウドを活用したリモート施工管理が注目を集めています。
施工管理者が現場に行かなくても、オンライン上で図面や進捗状況を確認し、適切な指示を出せる仕組みが整いつつあります。これにより、遠隔地のプロジェクトを担当しやすくなり、より柔軟な働き方が可能になります。
また、ドローンを活用した現場監視や測量技術も進化しており、従来よりも効率的かつ正確な管理が行えるようになっています。

デジタル技術がもたらす働き方の変革

デジタル技術の導入により、建設業の働き方は従来の「現場中心」から「デジタルと融合したスマートな働き方」へと移行しつつあります。
新卒の若者たちは、大学や専門学校で学んだ最新のデジタル技術やエコロジーに関する知識を活かし、建設業界の効率化や持続可能性の向上に貢献できる可能性を秘めています。
例えば、環境負荷を抑えるスマートビルディングの設計や、カーボンニュートラルを意識した建材選びなど、これまでの建設業にはなかった新しい視点を持ち込むことが期待されています。

また、新しい技術の導入により、体力勝負の仕事が少なくなり、女性や未経験者でも活躍しやすい環境が整いつつあります。建設業界は、これまで「経験がすべて」とされてきた業界でしたが、デジタル技術の進化によって、若手技術者の活躍の場が広がり、知識とスキルで勝負できる業界へと変わりつつあります。

今後もBIMやAI、IoTといった技術の進化は続くと考えられます。
これらを積極的に活用できる人材が求められる中で、新卒者が持つデジタルスキルや柔軟な発想、新しいアイデアや技術は、建設業界の未来を切り拓く大きな力となるでしょう。

新卒にとっての建設業界のキャリアの可能性

多様なキャリアパス

建設業界は、単なる現場作業の世界ではなく、多岐にわたるキャリアパスが存在する分野です。
従来は「体力勝負の業界」として見られがちでしたが、近年ではデジタル技術の発展や業務の多様化により、若手技術者が活躍できる場が大きく広がっています。
新卒者にとっても、個々の適性や興味に応じたさまざまな職種が用意されており、自分に合ったキャリアを築くことが可能です。

① 施工管理者 – プロジェクトの指揮を執る重要な役割

施工管理者は、建設プロジェクト全体を統括する役割を担う重要なポジションです。
工程管理・品質管理・安全管理・コスト管理といった多岐にわたる業務を担当し、工事が円滑に進むよう調整を行います。

特に近年では、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やドローンを活用した施工管理が普及し、以前のように現場での長時間労働が求められるだけでなく、デジタル技術を駆使したスマートな管理が求められるようになっています。
これにより、体力的な負担が軽減され、より効率的にプロジェクトを運営するスキルが必要とされています。

また、施工管理技士の資格を取得することで、年収の大幅な向上も期待できます。
特に一級建築施工管理技士の資格を持つと、大規模プロジェクトの管理を任されることが増え、キャリアの選択肢が広がります。

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② 設計・デザイン – クリエイティブな発想を活かす

建築設計や都市計画に興味がある新卒者にとって、設計・デザインの分野は非常に魅力的なキャリアの一つです。BIMやCAD(コンピューター支援設計)を活用し、建築物の構造・機能・美観を考慮した設計を行います。

特に最近では、環境に配慮した「サステナブル建築」や、エネルギー効率を最大化する「スマートビルディング」の設計が求められるようになっています。
これにより、従来の建築デザインとは異なる視点を持ち、エコロジーや最新技術を組み合わせた建築のあり方が重要視されるようになっています。

また、建築設計は単にデザイン性だけでなく、耐震性や安全性、コスト面なども考慮する必要があるため、幅広い知識が求められる職種です。大学や専門学校で学んだ設計スキルを活かしながら、実際のプロジェクトに携わることで、建築業界の最前線で活躍することが可能になります。

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③ 技術開発 – 最先端技術を駆使する未来の建設業

建設業界では、AI・ドローン・IoTなどの最新技術を活用したスマート施工が進んでおり、技術開発分野においても、新卒技術者が活躍できる場が広がっています。
例えば、ドローンを用いた現場測量は、従来の手作業による測量と比べて大幅な時間短縮と精度向上が可能です。AIを活用した建設現場のリスク管理システムでは、作業員の動きをリアルタイムで監視し、事故のリスクを未然に防ぐことができます。

この分野では、エンジニアリングやプログラミングの知識を活かしながら、建築業界の未来を創る仕事に携わることができます。

④ 営業・マーケティング – クライアントとの交渉・プロジェクト提案

建設業界には、プロジェクトを成功させるための営業・マーケティング部門も欠かせません。
施工管理や設計に携わる技術職とは異なり、クライアントとの交渉や新規案件の獲得、プロジェクトの提案など、コミュニケーション力を活かして活躍できる職種です。

特に、最近ではサステナブル建築や脱炭素プロジェクトが増えており、企業のブランディングや社会的責任(CSR)を意識した営業活動が求められています。
そのため、環境問題に興味がある新卒者にとっても、魅力的なキャリアの選択肢となるでしょう。

また、マーケティング分野では、建設業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する役割も増えています。例えば、BIMデータを活用したプレゼンテーションや、VR技術を使った建築シミュレーションを用いることで、クライアントへの提案の幅が広がるなど、従来の営業とは異なる手法が求められるようになっています。

まとめ – 建設業界は新卒にとってチャンスの多い業界へ

建設業界は、今まさに変革の時を迎えています。

単なる現場作業を超え、施工管理・設計・技術開発・営業・マーケティングなど、多岐にわたるキャリアの可能性を提供しています。さらに、デジタル技術の発展により、未経験者でも活躍できるフィールドが広がっており、働き方の自由度も増しています。
新しい技術を取り入れながら、働きやすい環境を整えることで、若手が活躍できる未来が広がっています。

これからのキャリアを考える新卒者にとって、建設業は大きなチャンスを秘めた業界と言えるでしょう。
自分の適性や興味に応じたキャリアパスを選び、未来の建設業界を担う一員として活躍してみてはいかがでしょうか?

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