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「施工管理の仕事は未経験でもできる?」
「施工管理はどんな人に向いている?」
など、未経験から施工管理を目指すことに疑問を感じていませんか?
施工管理は未経験からでも目指せる職業のひとつです。工事現場の管理や監督を行う施工管理は、将来的にも需要が高いといわれており、高収入を目指せるというメリットもあります。
今回は、施工管理が未経験でも始められる理由や主な仕事内容、施工管理に向いている人の特徴などを解説します。
施工管理が未経験からでも始められる主な理由には、以下の2つがあります。
施工管理に対して「難しい知識や技術が必要」「資格がないとなれない」などのイメージを持つ人は少なくありません。しかし、実際は施工管理の仕事に就くのに資格は必要なく、まったくの未経験からでも始められます。
また、建設業界は慢性的な人手不足であることから、未経験者の育成に力を入れようという企業が増えてきました。そのため、未経験からでも施工管理を目指しやすい環境が整いつつあります。
なお、起産建設では、未経験者の採用を積極的に行っています。
施工管理は工事に関する専門知識以外にも、コミュニケーション能力やスケジュール管理能力など、求められる能力はさまざまです。そのため、あなたの他業種での経験が施工管理の仕事で活かせるかもしれません。
実際、起産建設にも他業種から未経験で転職してきた人が多数存在します。
また、起産建設では、未経験からでも施工管理として一人前になれる環境を整えています。あなたも起産建設で未経験から施工管理を目指してみませんか?
「施工管理はきつい」というイメージは、一部事実であるものの、全面的に正しいとはいえません。
施工管理に対し、ネガティブなイメージがあるかもしれません。たしかに施工管理をやっていると、土日祝日が仕事になったり残業があったりするなど、一般的に「きつい」と思われる部分があることは事実です。
しかし、最近では建築業界でも働き方改革を進める動きがあり、完全週休二日制を導入している企業が増え、残業時間は少しずつ減ってきました。実際、令和5年度における建設業の月間所定外労働時間は、前年に比べて1.2%減っています。
また、令和5年度の月間所定外労働時間について、類似するいくつかの業種と比較した以下の表をご覧ください。
業種 | 月間所定外労働時間(時間) |
---|---|
建設業 | 13.7 |
鉱業、採石業等 | 13.4 |
製造業 | 13.6 |
電気・ガス業 | 14.8 |
上記の表から、実際の残業時間は他業種とほとんど変わりないことがわかります。
このように、施工管理は浸透しているイメージほどきつい仕事ではなくなってきているのが実情です。
施工管理の主な仕事内容は「4大管理」といわれるものです。
4大管理は、以下4つの仕事から構成されています。
4大管理は、工事を安全かつ計画通り進めるための管理業務です。4大管理について詳しく見ていきましょう。
工程管理は、工事を計画通りに進められるよう管理する仕事です。
建設工事はあらかじめ工程が決められており、工期に間に合わせなければなりません。しかし、予期せぬ問題が起こり、当初の計画通りに進まないことがあります。
そういった場面で、どうすれば遅れを取り戻せるかを考え、人員や資材の発注などを調整するのが施工管理の仕事です。
また、施工管理の仕事に慣れてくると、計画段階で工程表の作成を担う場合もあります。どのような工程であれば、職人が効率的に作業を進められるかを考え、工程表を作成するのも施工管理の仕事のひとつです。
品質管理は、設計図書で指定された寸法や強度など、品質を満たしているかを確認する仕事です。具体的には、品質試験を行ったり写真を撮ったりして品質を記録します。
建設工事では、設計図書以外にも地方自治体によって決められた品質基準を満たす必要があり、基準をクリアしていないと建物を使用できません。
また、建物が完成すれば、建物の内部は見えなくなるため、お客様や外部の人からすると「本当に品質が守られているの?」と疑問が浮かぶこともあります。
そういった場面で、施工管理が品質を記録した資料があれば、品質が守られていることを証明できます。
なお、建物は長く残るものです。指定された品質が満たされていないと、最悪施工後に事故が起こることも考えられます。このような危険を未然に防ぐためにも、施工管理が行う品質管理は重要な仕事です。
安全管理は、工事現場内や現場周辺で事故が起こらぬよう、現場環境を整える仕事です。
工事現場にはさまざまな危険が潜んでおり、死亡事故が起こる可能性もあります。そのため、施工管理はあらゆる危険を予測し、未然に防ぎながら、作業が安全に進むようにしなければなりません。
具体的な安全管理の仕事には以下が挙げられます。
たとえば「季節や天気に応じた対策」では、夏は熱中症対策を呼びかけたり、冬は現場内の凍結によって転倒事故がないよう滑り止めテープを貼ったりすることが挙げられます。
このように、あらゆる危険を予測しながら対策を施す安全管理が、施工管理の重要な仕事のひとつです。
原価管理は、費用を予算内に抑えて、利益を確保できるように管理する仕事です。
建設工事では、利益を確保するために予算が決められているため、費用が予算内に収まらないと、当然利益が減ってしまいます。予期せぬ問題が起こり、必要な費用が増えることも考えられます。
そのため、人件費や資材費、機材のレンタル料など、工事で発生するさまざまな費用をすべて管理しながら予算内に収めなければなりません。工程に変更があれば、その都度無駄な費用がないかを計算し、調整・管理するのが原価管理の仕事です。
施工管理の仕事に魅力を感じる3つの瞬間は以下のとおりです。
それぞれ詳しくみていきましょう。
職人から信頼を得て、頼られたり仕事の話を対等にできるようになったりしたとき、施工管理の魅力を感じられます。
施工管理の仕事では、職人との連携が欠かせません。フレンドリーに接してくれる職人が多い一方で、施工管理者として仕事の話ができない場合には、「信頼できない」「話す必要がない」とみなされることもあります。
しかし、経験を積むにつれて、最初は仕事の話が思うようにできなかったとしても、やがてどのような職人からも仕事に関する相談を受けたり、重要な判断を任されたりする場面が増えていきます。
そうした経験を通じて、「自分の仕事が認められた」「スキルが向上した」と実感し、施工管理の仕事に魅力ややりがいを感じられます。
施工管理は自分の仕事が建設物として形に残るため、施工が完了したときに達成感を得られます。
建設工事の多くは、数か月から1年以上にわたる長期間を経て施工が完了します。長期間かけて建設物が完成したときの達成感は計りしれません。
また、工事期間中は工期に間に合うよう工程を調整したり、事故が起こらないようあらゆる危険を見つけて対処したりと、緊張感のなかで仕事を進めていきます。そのため、施工が完了したときに得られる開放感や満足感も魅力のひとつです。
お客様に喜んでもらえたときは、自分の仕事が社会に貢献していると実感でき、施工管理の仕事に魅力を感じられます。
施工管理は発注者と話す機会があるため、マイホームが完成したお客様から直接「ありがとう」と言われるといった、感謝の言葉を直接もらうことがあります。
また、商業施設の建設に携わり、実際に商業施設を楽しそうに利用している人をみることで、「自分の仕事が役に立った」「社会に貢献している」と実感できます。
このように、発注者や実際に建設物を利用する人などに喜んでもらえたとき、長期にわたって緊張感のなか仕事をしてきてよかったと心から感じられます。
未経験から施工管理になるメリットには以下の3つが挙げられます。
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
施工管理には、将来的にも需要が高いというメリットがあります。
現在、建設業界は慢性的な人手不足が続いており、多くの施工管理者が求められているため、こうした状況から今後も安定した需要が期待できます。
また、建設業界では人の手でしかできない作業が多いのも特徴です。たとえIT技術やAIが進化しても、すべての仕事が自動化されることは考えにくく、施工管理の仕事がなくなる心配はありません。
こうした背景から、施工管理は将来性があり、安定した需要が期待できるというメリットがあります。人手不足の影響で求人情報も豊富なため、転職しやすい点も魅力のひとつです。
施工管理は未経験で資格がなくても始められる一方で、資格を取得することでキャリアアップを目指せるという明確な道筋がある点がメリットのひとつです。
資格の取得だけでなく、現場での経験を積むことでより高度な知識やスキルが身につき、より大きな工事現場を任されたり、責任のある仕事を担当したりする機会が増えていきます。
このように、施工管理は未経験からでも着実にキャリアを築いていける点がメリットです。
施工管理は高収入を目指せる点もメリットです。
実際、建築施工管理技士の全国平均年収は632.8万円で、一般的な年収の全国平均である461万円を大きく上回ります。
また、施工管理の仕事では、スキルを身につけることで任される仕事が増えたり、資格を取得することで責任ある立場に昇進したりすることにつながります。このような成長にともなって、収入も上がりやすくなるのが特徴です。
資格取得を昇進や昇給の条件にしている企業も多く、資格を取得すれば資格手当が支給される場合もあります。
参考:建築施工管理技術者 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
参考:1平均給与|国税庁
施工管理に向いている人の特徴として、以下の5つが挙げられます。
施工管理は工事現場での仕事のため、「体育会系の人が向いている」とイメージしている人が多い傾向にあります。しかし、決して体育会系の人だけが施工管理に向いているわけではありません。
施工管理に向いている人にある5つの特徴について詳しくみていきましょう。
施工管理は、職人や設計者など、さまざまな人とコミュニケーションをとる仕事です。そのため、人と話すことが好きな人や、チームで協力しながら仕事を進めたい人に向いています。
また、工事の種類によって職人は入れ替わることが多く、現場では周辺住民への説明やクレーム対応など、初対面の人と話す機会も頻繁にあります。進捗を把握するためには、現場内で自分から積極的に情報を集めにいかなければなりません。
そのため、相手からのコミュニケーションを待つのではなく、自分から積極的に話しかけられる人が施工管理に適しています。
予期せぬ問題が起こっても、冷静に判断できる人は施工管理に向いています。
施工管理の現場では、工事が日程通りに進まなかったり、予定していた資材が届かなかったりと、問題が発生することがよくあります。そのため、問題に対して慌てず冷静に判断し、解決策を見つける能力が必要です。
たとえば、仕事や日常生活で急にやるべきことが増えたとき、何を優先するかを考え、計画を立て直して効率よく進められる人は、問題解決能力が高く、施工管理に向いています。
施工管理には、普段から細かいところに気づける人が向いています。
工事現場では、職人や第三者の安全を確保することが重要な仕事のひとつです。現場内で危険な場所がないかを常にチェックし、事故が起こる前に適切な対処をしなければなりません。
また、「指定された方法で施工されていない」「進捗に遅れが生じそう」など、ミスや遅れに早期に気づけると、問題が大きくなる前に対処できます。
建設現場では、小さなミスも放置すると大きな問題に発展することがあります。そのため、物事を注意深く慎重に進めるタイプの人は、細かいミスや危険にも気づきやすく、施工管理の仕事に向いています。
施工管理では、計画通りに工事を進め、工期までに完了させることが求められるため、スケジュール管理が得意な人が向いています。
進捗が遅れている場合、何がどのくらい遅れているか、そしてどう対処すればスケジュールに間に合うかを考える場面があります。
また、計画段階では工程表を作成する機会もあり、工期から逆算してどのような工程で進めるかを判断しなければなりません。
このように、工程管理は柔軟な対応が求められるため、普段からスケジュール管理が得意な人は施工管理に向いています。
施工管理は体を動かすことが好きな人にも向いています。
施工管理は事務所での業務もありますが、現場では長時間立ちっぱなしだったり、朝が早かったりすることから、一定の体力が求められます。工事によっては、夜間にしか作業できず、勤務時間が特殊になる場合もあります。
とはいえ、体力がないと決して向いていないというわけではありません。
建設業界には「きつい」イメージがあるかもしれませんが、現在は働き方改革によって休日が確保され、残業時間も減っています。
「体を動かすことが嫌い」という人には向かないかもしれませんが、体を動かすことが好きな人であれば、施工管理を続けていくうちに必要な体力もつくでしょう。
最近では女性の施工管理者も増えています。令和4年の資料によると、建設業界の施工管理を含む女性の技術職は、前年から6.3%、人数にして500人程度増加しています。
このように、施工管理は性別に関係なく、体を動かすことが好きな人には向いている仕事です。
未経験から施工管理になる際は、以下の3つの心がまえが大切です。
それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
施工管理の仕事では、どのような工事に携わりたいか、どのような施工管理者になりたいかなど、明確な目標を持つことが重要です。
目標があることで、仕事のモチベーションを維持しやすくなります。逆に、明確な目標がない場合、仕事の厳しさや適性に悩み、途中で辞めたくなることがあるかもしれません。
施工管理は、施工が完了したときや、お客様に喜んでもらえたときに大きな達成感ややりがいを感じられる仕事です。そのため、明確な目標を持ってモチベーションを保ち続けましょう。
施工管理の仕事は、1人で黙々と進めるものではなく、他の人と積極的にコミュニケーションをとることが大切です。工事現場において人とのコミュニケーションを避けていると、学ぶ機会を逃してしまう可能性があります。
職人や先輩の施工管理者など、知識や技術を持った人たちと積極的にコミュニケーションをとることで、多くの学びが得られ、自身の成長につながります。
わからないことは素直に聞くことが大切です。最初は仕事の話ができなくても、積極的にコミュニケーションをとることで、さまざまなことを教えてもらえる可能性があります。
未経験から施工管理を始める際、最初はできることが限られていることを念頭に置いておきましょう。
はじめはできる仕事が少なくて向いていないと感じることがあるかもしれませんが、未経験からスタートする以上、最初から多くのことができるわけではありません。
事前に知識や技術を身につけてから施工管理に挑戦しようと考える人もいますが、現場でしか学べないことは多くあります。
すぐに多くの仕事を覚えられなくても問題ありません。現場で経験を積みながら少しずつ成長していけば、必ず自信を持って仕事をこなせるようになります。
施工管理は、資格不要でまったくの未経験からでも目指せる職業です。将来的にも需要が高く、スキルアップや資格取得によって高収入を目指せる点がメリットです。
また、施工管理はコミュニケーション能力や問題解決能力、スケジュール管理能力など、求められる能力は多岐にわたります。そのため、他業種での経験が施工管理で活かせる可能性があります。
起産建設では、他業種から未経験で施工管理になっている先輩が多数おり、未経験からでも施工管理としてのキャリアを築ける環境を整えています。未経験から施工管理への転職を検討している人は、ぜひ起産建設までご応募ください。
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